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ゴーストライター騒動に思うこと

いや、佐村河内氏と新垣氏が悪いことしたのは間違いない、とは思います。
普通のクラシックの楽曲を「全聾の作曲家」で「被爆二世」が「広島を思って書いた」といった虚偽でもって価値を不当に高めた、という点において今のところ疑う余地がないのですが。
私にはどうしても、佐村河内さんを特集番組を組んで全推ししまくっていた NHK や、名誉市民賞をあげてしまった広島市や、「CD やコンサートの金返せ!」って言ってるファンの、ギィー!って怒っている様も同様に凄くみっともなく映ってしまうのです。

ある偽物のブランドバックがあったとして、
買っちゃった人は「偽物だったから金返せ!」って言うだろうか
そのバッグを全推ししまくった人は「周りの人に勧めちゃったじゃないか!恥かいた!」って言うだろうか
そのバッグに賞なんかを与えてしまった人は「賞あげちゃったよ!賞返せ!」って言うだろうか

自分だったら、腹が立つのはもちろんですけど、それと見抜けずにいた自分の審美眼のなさ、みたいなのを恥ずかしく思ってあんまり言わないんじゃないかなぁと思うのです。
いやー偽物だって分からなかったよテヘヘ…みたいな笑い話にはすると思いますが、少なくともギィー!!っとはならない気がするのです。
もちろん偽物が悪くない、と言ってるんじゃないのです。
悪いものは悪いです。怒らなくてもいいか、っていうと断固怒るべきことだと思います。
しかし怒る人は怒る人で自省は必要じゃないか、とは思ってしまうです。
そういうトホホ感があるニュースでした。誰も幸せになっていない感。

どうでもいいけど、イメージを伝えて作曲してもらっている、という体ではダメだったのかなー

さらにどうでもいいけど、クラシック音楽がらみで世の中単位で騙された、っていう点で、"ピアノマン"の話がフラッシュバックしたのは私だけでしょうか。
ピアノマンさんは不当に儲けたわけではないですけども。

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